七草粥については私が今さら書かなくとも、いろんなところで解説されていますが、一応漢方医学を学んだものとしては調べてみました。

 

 

七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ

 

 

①せり(競り勝つ)
熱や血圧を下げ、胃を丈夫にする。
血液を浄化する。

 

②なずな(撫でて汚れを払う)
視力によく、風邪気を去り五臓に良い。
消化機能を整える。

 

③ごぎょう(人形や仏物)
吐き気を止め、熱を取る。
咳を止め、痰を切る。
利尿作用も。

 

④はこべら(繁栄がはびこる)
排尿によく、胃炎・胃弱や歯槽膿漏の予防する。
お乳の出をよくする作用も。

 

⑤ほとけのざ(仏の安座)
歯痛によく、打撲・筋肉や骨の痛みに効く。
胃を丈夫にし、食欲増進。

 

⑥すずな(神を呼ぶ鈴)
胃を丈夫にして消化を助け下痢を止める。

 

⑦すずしろ(汚れの無い清白)
痰を止め、胃を丈夫にして消化を助ける。

 

 

七草と聞けば青い「草」の部分を想像しまいがちですが、この青いは根っこまで頂くものが多いです。

葉、茎、根、皮、それぞれに役割があり、それぞれ違う栄養を蓄えています。

 

七草は、元は中国から伝わった習慣で、中国では漢方薬の生薬として使われているものもあります。

 

また、漢方では、まるごといただくことを「一物全体（いちぶつぜんたい）」といい、漢方の大事な考え方なんです。

 

明後日、日曜日は１月７日ですね。
家族で七草粥をいただき、1年間の邪気を払って健康に過ごせるよう「無病息災」の祈りを込めていただいてみます。

 

皆さまも是非に！。